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Interview 2017.9.19
Kosengama
虎仙窯

伊万里焼 伝統工芸士 虎仙窯・青木妙子

九州佐賀国際空港から約2時間弱。伊万里市郊外にある「伊万里焼 虎仙窯」に青木妙子さんを訪ねた。青木さんは、歴史ある鍋島藩の御用窯である鍋島焼「虎仙窯」の長女として生まれ、19歳で陶芸の道に入る。以来、50年近く脈々と受け継がれて来た青磁と絵付けの技術を守り、平成19年には伊万里・有田焼伝統工芸士(上絵付け)の認定も受ける。その技はますます磨かれ、「匠」として伝統技術・技法の継承にも力を注ぎ、地域にはかかせない存在だ。

Qualitaで仏具を制作してもらうため、青木さんが最も大切にしている「桜」の絵付けのデザインと、その色彩についての打ち合わせ。見せていただいた花々はとても優しく、美しさに満ちていた。丁寧に手描きされた桜の花びら。細部にまで心が尽くされた筆跡。「一人の女性として母として、ひと花ひと花、心を込めて描きたいんです」。
数々の美術展で入選し、個展への作陶に励み、職人として作家としても厳しい姿勢で作陶に取り組む青木さんから、ふと、飛び出した「一人の女性として母として」という意外な言葉。 普段は、明るく優しい母として家族を受け止めている青木さんだからこそ、たおやかで大らかな花の姿が描けるのだろう。

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