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Interview 2017.9.19
Toji Koubou Ichida
陶磁工房 一朶

Ceramic modeling 陶磁工房 一朶

 「ロクロを回してひと区切りついた夕方。ふと顔を上げて、赤く染まった大村湾と雲がひとつになって輝く一瞬は、自然って本当に素晴らしいなと思います」陶磁工房一朶(いちだ)の中原真希さん。
 大村湾の沖合にある長崎空港から、市街地を抜け約20分、小高い丘陵にあるのが「陶磁工房一朶」。山越しに大村湾を望み、さわやかな風と明るい日差しが差し込む開放感がありおしゃれなスタジオだ。
 女子美術大学卒業後、インテリアデザイン事務所勤務を経て、陶芸の道を志し愛知県瀬戸市、佐賀県有田町で陶器と磁器の両方を学んだ中原さん。その後、有田の中岳窯・照井一玄氏に師事し独立。天草でとれる陶石を材料にし、磁器の持つ透明感、繊細な色彩、柔らかなフォルムで人気を呼んでいる。シャープで繊細なイメージの磁器だというのに、なぜかホッとするのは中原さんの心温かい人柄が作品に表れ、大きな魅力となっている。
「天草の土はとてもきれいな白い肌にしあがるんです。その白さをいかした作品を作れるよう、いつも心がけています」
 今回作っていただいた仏具は、ピンク、ブラウン、オリーブの釉薬がかけられているが、この色の美しさは下地にきれいな白があってこそ、だそう。お客さまから、実際に使ってよかった、という声が大きな励みにあり、どんなに手間が大変だとしても一つ一つのよい作品、付加価値のある作品を作ることが一番の楽しみと語る中原さん。
 地域に根ざし、陶芸家や工芸家とのものつくりのコラボレーションにも励む中原さんがこれから生み出すものが、私たちも楽しみでしかたがない。

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