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Interview 2017.9.19
Glass Studio Tege
ガラススタジオテーゲー

吹きガラス Glass Studio Tege

 鮮やかな色彩、温かみのある透明感、 素敵なガラスの仏具

 一昨年のある秋晴れの日に、鹿児島県鹿児島市の名所、錦江湾と桜島の雄大な景観が素晴らしい仙巌園へ立ち寄った時のこと。園内の鹿児島工芸品コーナーで北欧ガラスを思わせる酒器を見つけた。洗練されたデザイン、鮮やかな色彩、温かみのある透明感。私たちスタッフが初めて見る、新鮮で美しいガラスの器だった。
 このガラス器を制作しているのが、tege 平泉秀博さんと奥さんの悦子さんご夫妻。平泉さんご夫妻は、北欧スウェーデンを中心としてイタリア・ベネチア、イギリスなどヨーロッパで修業を重ね、長い試行錯誤の末、色とりどりの色彩、柔らかいフォルム、ガラス制作に至ったと伺った。
「ガラスは、生き方につながってくる。誠実でないとガラスを通じて品に表れる」とご夫妻は言う。現代工芸美術展、金沢国際ガラス展、日本クラフト展など多くの公募展で入選・入賞しているスタジオだが、ふたりの納得したものしか製品化してないので、WEBサイトは存在せずほとんどが鹿児島県内にしか流通していない。インターネットが万能であるかのようなこの時代において、それは堅実なふたりのお人柄を現している選択であり、スタジオテーゲーの器の価値をさらに深めている理由のひとつだろう。
 そんなおふたりに惚れ込んで、「ガラスで仏具を作ってほしい」という願いは、最初はなかなか叶えられなかった。「仏具のように小さなものをガラスで作り、さらに色をつけるのはとても難しいんです。10個作っても成功するのは、半分ほど」と悦子さん。仏具は祈りのための道具でもあり、飾るものではなくお水やごはんをお供えするわけですから、いうなれば究極の日常使いの器。美しく、使いやすいことを心がけ、制作に取り組んでくれたそうだ。
 その結果、みごとな輝きと透明感を持つ、他に類を見ない仏具が完成。大量生産ではない手仕事がいきる仏具を作りたい、という私たちの願いを見事に叶えてくれた。

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