Qualita my styleとは、ご購入者様のお話しを素に、その後Qualitaの製品がどのようにして日々の暮らしの中で使用されているのかを再現した物語です。

私達夫婦は共に健在だ。

我が家は、私・妻・子供の３人暮らしだ。まだ誰も亡くなってはいない。でも私は、「我が家にも、仏壇のようなものが必要だ。」と考え、Qualitaが販売するToBL Tulipを購入した。

何故、誰も亡くなっていないのに仏壇のようなものを手にしたいと思ったのかは幼き頃、祖母にお仏壇には毎日手を合わせる。という行為を教えてもらったからだ。日々、幸せに生きている事に感謝し、ご先祖様に手を合わせるのが日課だった。

私は今になり、そういった祈るという行動がとても大切であり、今の自分に一番必要ではないのか？と日々思うようになり、祈ることのできるスペースを我が家に作り、そこに置く祈りの対象物を探していた。

そして、Qualitaが販売するTulipに出会ったのである。仏壇という概念に捉われず、アート的なスタイルで祈りの場を提供するビジョンと、人にはそれぞれの祈りの形があり、自由であるというコンセプトが、私の中で「これしかない。」と思う決め手となった。

Tulipを設置する場所《私たちの祈りのスペース》は、出窓だと最初から決めていた。

出窓には直射日光がよく当たるため、塗装や木製品ではすぐに劣化してしまう。Tulipはガラスの台座とアクリル製品だからその点は安心だ。

紫とピンクのチューリップの花弁の色素が徐々に色褪せていくぐらいだろう。その点は、徐々に味がでるものとし私の中では納得できる事である。

出窓から見える景色をTulipのガラスの台座が写し込み、日々色々な表情を見せてくれる。

先日、Tulipの前で手を合わせていた時だった。空を悠々と飛ぶ鳥の姿が写り込んだ。まるでTulipの台座の中を、飛んでいるかのような光景に暫し見入ってしまい、私はとても感動した。あと、ひと月も経てば庭はあっという間に緑の木々で埋め尽くされる。一面緑一色で染まったtulipがどんな表情を見せてくれるのか・・・今からとても楽しみである。

秋の紅葉も・・・

冬の雪景色も・・・

普段何事に対しても、見上げる事をしなくなってしなった私に

このTulipは勇気をくれた。

私は、毎朝コーヒー豆をコーヒーミルで砕き、コーヒーサイフォンでじっくりとコーヒーを作るのが好きだ。小学２年の息子も、ミルクと砂糖を入れたコーヒーなら飲んでくれる。

妻が作る朝食の脇役として私のコーヒーがテーブルに添えられる。決して贅沢な暮らしではないが、優雅な朝のひとときに満足している。

仏壇であれば、炊きたての温かいご飯と淹れたてのお茶を供え、ローソクに火を灯し線香を供え、手を合わせる。私の実家ではそんな決まりがあったものだが、我が家の祈りの道具Tulipには、毎朝お茶ではなく、私の淹れたコーヒーを供えている。そして・・・暫し手を合わせる。

最近は、仏壇に手を合わせる。神棚の前でパンパンと手を叩き祈る。そういった事をしている家庭がとても減ったように思える。今後、昔から当たり前のように親から子へ引き継がれてきた文化のようなものが無くなってしまうのではないか？とすら思える程である。

でも、人は《祈る》という行為だけは、決して忘れないものだと私は思っている。

そう思えるのは、仏壇や神棚がなかったとしても「受験が合格するようにと神社でお願いをする」「両手をぎゅっと握りしめながら、日本代表のサッカー試合を応援する」「病気になってしまった家族が早く健康になるようにと願う」これも祈りと同じ行為だと私は思っている。意識していなくても、人は無意識に自然と祈る生き物なんだと・・・

最近では、私が毎日Tulipの前で手を合わせていると、自然と息子も見よう見まねで一緒に手を合わせるようになった。

きっと、私達夫婦がいつかこの先旅立つ日が来たとしても、この場所で私達のことを思い、手を合わせてくれる子供達がいる。我が家に祈りの場ができたことで、そう感じるようになった。

とても満足している・・・ありがとう。